【廿日市市】廿日市市議会 12月定例会で、3つのテーマについて、一般質問を行います。
🔷議場における実際の動画です。お時間あれば、ご視聴下さい(2024年12月14日追記)
http://www.kensakusystem.jp/hatsukaichi-vod/video/R06/R061206-2.html
*一番下に、議会広報「さくら」に掲載の質疑の要旨も載せています。
1 シニア世代の多様な移動手段の確保施策について
2 日本一のアクセシブルツーリズムを実現する街、廿日市を目指して
3 働きやすい職場環境づくりについて
【背景や想い】 なぜ、これらの質問をするのか、背景などもまとめてみました。
1 廿日市市の各地域で状況は異なるものの、高齢世代の方々の移動手段確保は、心身機能にとって非常に大切です。あらゆる手段を過不足なく支援することは困難ですが、現行法の中で多様な選択肢を分かりやすく提示すること、また、足りない部分を、市として支援することは重要だと考えています。
2 アクセシブルツーリズムとは、年齢や障がいの有無にかかわらず、誰もが旅行を楽しめる事を目指す取り組みの事です。
先日、介護タクシーのお仕事をされている方と会う機会があり、そういった立場から見えた宮島の現状について、話を伺いました。単に宮島だけで、アクセシブルツーリズムの考えや体制を整える、ということではありません。この考え方が、ごく一般的になれば、廿日市市という街そのものが、年齢や様々な背景に関わらず、誰もが住み安い街になると思います。
3 共働き世帯が大多数となっている状況で、出産前後の休みだけではなく、本当の意味で、男性も育児に関する休暇を取りやすい環境にならなければ、少子化の進展にストップはかからない、単に子育てにかかる費用を給付するだけでは足りないと思います。また、仕事の生産性や効率性をDx推進によって高めることで、残業時間も減り、家族と過ごす大切な時間が多くなると考えています。
【質問要旨】
1 シニア世代の多様な移動手段の確保施策について
シニア世代の方が自由に移動できず、家に閉じこもりがちになると、身体機能や認知機能低下など、健康状態に悪影響を及ぼす事が知られている。また、健康状態の悪化は、高齢期の幸福や安心に直結する重大な問題である。シニア世代が、いつまでも住み慣れた地域で、はつらつとした生活を送るために重要な移動手段の確保施策について、以下の点を問う。
(1) 移動困難な状態にあると考えられるシニア世代の人口を把握しているか。
(2) 移動困難となったシニア世代は、生活の質や健康状態にどの様な影響を受けると考えているのか。
(3) 免許自主返納後の支援は、現状のままで良いと考えているのか。
(4) 介護予防・日常生活支援総合事業での移動支援の状況はどのようになっているか。
2 日本一のアクセシブルツーリズムを実現する街、廿日市を目指して
第6次総合計画において、本市の将来像を実現するため、4つの方向性、方向性1:くらしを守る、方向性2:人を育む、方向性3:資源を活かす、方向性4:新たな可能性に挑む、を定めている。その全てに通じるアクセシブルツーリズムの推進は、本市の観光業だけにとどまらず、将来の独自性を持った発展という視点においても非常に重要と考え、以下の点を問う。
(1) 宮島の表参道商店街を、誰もが安心して食べ歩きできる様な環境とするために、何が必要と考えるか。
(2) 島内の福祉車両などの優先スペースは、十分と考えているか。
(3) 観光客向けに作成された宮島安心ガイドマップの現状での課題はどうか。
3 働きやすい職場環境づくりについて
時代の変化とともに核家族化が進展し、現役世代の多くが共働きの状況の中、本市役所においても、働きやすさと共に生産性の高い職場環境づくりが重要である。やる気と能力のある職員の方々が集い、その能力を存分に発揮することで、より良い市民サービスの提供に繋がると考える。以上をふまえ、以下の点を問う。
(1) 男性職員の育児に関わる休暇取得における課題は何か。
(2) 病気休職明けで職場復帰した際、過度な負担とならないように、業務量など十分な配慮がなされているか。
(3) 仕事の効率性向上、残業時間短縮のためにも、Dx推進は重要な要素である。令和6年3月のDx推進チャレンジチームの提言を受けて、どの様な取り組みを進めているか。
🔷議会広報「さくら」に掲載(2024年12月15日追記)
【 問 】シニア世代の多様な移動手段の確保施策について
外出機会の減少は、身体機能や認知機能低下など、健康状態に影響を及ぼすことが知られている。高齢期の幸福や安心に繋がる移動手段確保の施策について以下を問う。
①移動困難な状態にあるシニア世代の人数は。
②運転免許自主返納後の支援は現状で良いか。
③シニアカー購入の補助についてはどうか。
【 答 】
①六五歳以上対象のアンケート調査で、5760人中、330名の方が、交通手段がなく外出を控えているとの回答であった。
②申請件数は増加しており継続していきたい。
③免許返納後の申請期間延長やメニューを増やすなど検討したい。
【 問 】働きやすい職場環境づくりについて
核家族化の進展、共働き世帯が増加する中、本市役所男性職員の育児に関わる休暇取得の課題は。
【 答 】令和5年度の育児休業取得率は約38%、出産補助休暇や育児参加休暇取得率は60%台である。来年度から、「仕事と子育て両立支援シート」や「収入シミュレーションシート」を活用するなど、育児休業等を取得しやすい環境整備や多様な働き方へ柔軟に対応していきたい。
*写真は、スタジアムツアーで入ったピースウイングのロッカールームです。