🔷議場における実際の動画です。お時間あれば、ご視聴下さい。
https://www.kensakusystem.jp/hatsukaichi-vod/video/R03/R030910-7.html
新型コロナウイルスの従来株は、アルファ株(イギリスで発見)、デルタ株(インドで発見)へと変異を遂げ、今もなお世界中で感染が拡大している。日本でも主流となったデルタ株は、従来株の1.87~2倍、アルファ株の1.3~1.5倍の感染力を持っている。また、体内のウイルス量が、従来株より1,200倍も多いという報告もある。さらに、ペルーで発見されたラムダ株は、ワクチン接種後に体内で作られる中和抗体の効果が低下する可能性も指摘されている。
感染爆発を食い止め、市民の命を守るためには、ワクチン接種希望者へ、迅速にワクチンを届ける事が重要である。7月のワクチン不足による接種の遅れ、個別医療機関等でのキャンセルの問題をふまえ、以下の点について問う。
① 本市のディープフリーザー(ワクチンを保管するための冷凍庫)の個数、設置場所、ワクチンの在庫管理・運用は、どのようになっているのか。
② 高齢者の8割超(86.8%)が、2回目のワクチン接種を完了したが、まだ約5000人の方々が未接種である。接種希望の高齢者を一人も取りこぼさない様にするため、何が必要と考えているか。ワクチン接種記録から、未接種者を抽出し、ハガキ・電話等で状況を把握の上、希望者には接種支援を行う事は可能か。
③ 基礎疾患のある方、本市独自の優先接種対象者(施設従事者や保育士など)も、7月のワクチン供給不足でキャンセルとなった方もいた。その後の接種支援体制も不十分で、個々に委ねる形となっていたが、その点についてはどうか。
④ サンチェリーでの大規模集団接種のweb予約は、予約殺到を回避するため、年代ごとに分けて予約開始の方針(広報はつかいち)であった。当初の予定では、1日2,000人規模であったが、接種可能人数が1,000人に減少した。さらなる予約の集中が予想されたにも関わらず、15歳から59歳までの予約を、一度に受付開始したのはなぜか。
⑤ 大規模集団接種の予約が取れなかった市民は、自身で市のホームページをみて、個別医療機関に電話しなければならない。市民も、個別医療機関の負担も軽減する仕組みが必要である。各医療機関の接種可能な曜日や時間帯、予約の可否など、ホームページの情報提供をさらに充実させることは可能か。9月1日現在、接種可能な対象年齢は追加記載されているが、何曜日の何時に接種可能かはわからない。HPを見ている市民の方が、どのような思いでいるか。それを、想像することが大事。
⑥ 12歳以上の子供を持つ保護者は、ワクチン接種や副反応による学校の早退、欠席について危惧しており、接種予約をためらう状況もある。また、接種予約そのものも、非常に困難である。保護者の不安を解消し、希望する子供たちが安心して接種できる体制を作るためには、何が必要と考えるか。
⑦ 現在の本市における自宅療養者の支援体制はどうか(分かれば自宅療養者の数)。更に、感染爆発が生じた際に必要となる体制整備(在宅への往診体制)の状況はどうか。
⑧ アメリカでも3回目のワクチン接種が予定されており、本邦においても、3回目の接種が必要となる可能性もある。4月からの様々な課題をふまえ、自分の住む街で、ワクチンが接種できる体制整備や、山口県光市のように、個別医療機関は接種のみに専念できるweb予約システムの構築など、今後にむけて改善が必要な点は何か。
⑨ 新たな変異株出現の可能性など、今後も予断を許さない状況が続くと考えられる。担当課のみに膨大な作業が集中しないように、庁内での迅速かつ有機的な人員配置が重要と考えるがどうか。
🔷議会広報「さくら」に掲載
7月の国からのワクチン供給不足をうけて表面化した課題の中で、ワクチンの在庫管理、ワクチン未接種の高齢者支援、個別医療機関の予約、担当課の負担軽減と人員配置について問う。
・6月まではワクチン供給が十分であったため、全体数把握・管理が不十分であった。現在は市が一元管理し、安定供給に努めている。
・10月から12月に、民生委員による高齢者訪問を予定している。
・HPの医療機関情報は不十分だと認識している。今後は予約受付時間や接種可能な曜日・時間なども掲載する。
・専任組織の設置と全庁的な協力体制で、特定の職員に過度な負担が生じない様にする。